内容説明
「いのち」と「食べること」について考える絵本。第4回えほん大賞ストーリー部門大賞受賞作品。
著者等紹介
花冬けい子[カトウケイコ]
愛知県生まれ。公立陶生高等看護学院卒。看護師をする傍ら、児童文学の創作活動に入る。2013年、文芸社出版文化振興基金事務局が主催する「第4回えほん大賞」のストーリー部門で『よわむしカエル』が大賞を受賞する。「瀬戸児童文学の会」同人
かわいちともこ[カワイチトモコ]
イラストレーター。広島県出身。書籍や絵本の挿絵等で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tera。
24
生きている虫を食べる事が出来ない、やせっぽっちのカエル。そんなカエルと出会い、今までたくさんの命を食べてきた事に気付くヘビ。 生きるって食べる事。食べるって他の命をもらう事。たくさん食べて冬眠して、冬を越さなければならない二人が決断した事とは? 他の命をもらって生きているのは、カエルやヘビだけじゃない。答えのない難問だから、全ての命に感謝する気持ちを持ち続けたいと思わせてくれる一冊だった。カエルくん、君は決して弱虫じゃなかったと思うよ。2014/07/26
かおりんご
22
読み聞かせ(197)読み聞かせ係さんによる読み聞かせ。長い!そして、奥が深い!自分の命を差し出すなんて、なんといったらいいものやら。2017/11/22
bros
11
図書館、新刊棚から。 よわむしかえるくん、相手を思うあまり、餌がとれず冬が越せない。 へびくん登場、何もかんがえずに、餌になるものすべて当たり前 のように食べていきてきた。 展開は、予想どおりだった。が、息子は、びっくりしていた。 へびくんの、一言が、すべてを物語っている。 いのちを繋ぐはなし。2014/01/21
ねなにょ
8
勝手に、「子供達よ、心配しすぎるな、勇気を出せよ~!」みたいなポジティブな結末を予想していたので、ちょっと…。8歳の娘には、かなり辛い内容だったよう。2015/02/12
とりじまカラス
4
よわむしなせいで、生きたエサが食べられないカエルくん。 ヘビと一緒に生き物を食べず暮らしていこうとしますが、そこへ厳しい冬がやってきて……。 この絵本は読んだだけでは完結しません。 『自分がこのカエルの立場ならどうするか?』それを思考することでこの絵本は完結します。 ちなみに自分だったら、ポリシーを守ったまま二人が生き延びられる手を、絶対に探してみせます。 『そんなの無理だ』と言われそうですが『不可能を可能にしていくのが人生の醍醐味』だと思いますので。 とても人の性格が出る絵本でした。2020/10/16