感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本夜見
8
生き生きと活躍する負けん気の強いお転婆姫。史実通りではないかもしれないが 乱世を生き抜く蝮の娘に ここまで入れ込んで書かれた作品は無いんじゃないか?? ストーリーとは別に太字で各々の内心の思いを記してあるのが面白かった。2013/06/21
はれ
2
濃姫に関する小説ということで選んでみました。濃姫の人間性がすごい上に、信長との関係性がとても新鮮で、新たな信長像も感じながら楽しみました。さて、下巻はどうなるのか(*^^*)2018/02/20
エマウリ
2
濃姫への愛があふれんばかりの作品。こんなに皆に愛されまくりの女性ってなかなかいないだろーと思う反面、こういう女性だったら魔王の正室という立場を名実ともにつとめられたのかな、とも思う。国の為、家の為、父と夫の夢を叶えるために陰に日なたに活躍しまくる濃姫は格好良かった。歳を重ねても、少女の頃の感性を失わないところも素敵。自分を見失わないしなやかさが、そんな姿を描いてくれたことがすごいと思った。2013/03/14
Kaz
1
戦国時代の女性というと、誰を思い浮かべますか? よく聞くところでは、秀吉絡みで寧々や淀殿。お市の方に細川ガラシャ、千両の馬の山内千代といったところですかね。 本書の主人公である濃姫は、信長の正室にして斎藤道三の娘であり、有名という点では前出のメンバーにまったく引けを取らないが、その生涯は余り知られてない。本作はその点を大胆に解釈して、魅力的な人間像を作り上げている。これだけ利他的に振る舞えば、確かに人は付いて来るよね。でも、それが中々出来ない。2015/05/25
lycora
0
作者はきっと濃姫のことが本当に好きなのだろう。作中での濃姫は、美しく、賢く、行動力もあり、誰からも好かれるという人物設定。そんな彼女が史実として有名な出来事の裏であれこれ大活躍する物語。濃姫はほとんど非の打ち所のないスーパーウーマンとして描かれるが、上巻のうちは主人公の魅力を紹介しているのだろうとまだ普通に読むことができた。2016/03/06