内容説明
ひょんなことから、謎の手紙を預かった高校生カメ。中には現金100万円と多額の預金通帳、そしてメモが入っていた。不審に思いつつ、指示に従って見知らぬ男にすべてを託すのだが、それは街中に仕掛けられた壮大なプロジェクトのはじまりだった。手紙に関わり失踪した大学生と、カメたちを妨害する男たちの正体は?真実に迫るうち、手紙が繋ぐ人たちにある共通点が浮かび上がる!大人気「有言実行くらぶ」シリーズ最新作。
著者等紹介
山下貴光[ヤマシタタカミツ]
1975年香川県生まれ。京都学園大学法学部法学科卒。2005『HEROごっこ』(文芸社)でデビュー。第7回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2009年受賞作『屋上ミサイル』(宝島社)を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちはや@灯れ松明の火
54
暴力だけじゃ解決できず詭弁だけじゃ収めきれないこともある。探偵・会社員・OL・大学生・ヤーさん、共通項を挙げなさい。いやムリだから。さぬきうどんより長く、見ず知らずの他人同士を繋ぐ謎の封筒リレー。開けてびっくり大金入り、コレって棚ぼた、それともドッキリ?連鎖を止めた者に災いあれと、金に目がくらんだ大学生の失踪、封筒の謎を探る高校生たちへの襲撃。因果応報恐るべし。ヤバい金に関わるのは危険でも口と手を出さずにいられないのが有言実行トリオ。うどんよりも真っ白な絆には、腕力よりも理屈よりも、人を動かす力がある。 2013/06/06
りょうこ
34
『有言実行クラブ』の続編。イヌ、ネコ、カメの3人が活躍するお話。今回は結構ラストまでどうなの?って思わせてくれたので楽しく読み終わった。最後がなんとも切ないようでいてスッキリ終われたので良かった!2013/02/24
Gummo
19
香川県を舞台に、カメ、イヌ、ネコの高校生3人組が謎解きに挑戦する「有言実行くらぶ」シリーズの第2弾。今回は長編。恋人の大学生が失踪したという女子生徒から相談を持ちかけられた3人組。その大学生が持っていたという怪しげな封筒をたどっていくと、何やら裏には壮大な計画が隠されていそうで…というお話。最後の最後にようやく明かされるトリック。地元の人間なので、出てくる場所が全部JR予讃線沿線だとは途中で気づいたものの、そういうことだったのか。読了後に表紙とタイトルを見るとジーンとくるものがある。続編も楽しみ。2013/04/23
風里
19
地理がわかるかと思ったのだけど、あまりにも薄くてちょっと微妙だった。 延々続くチェーンメールの様な連続に少し飽きそうだったが、なんとか次の展開まで我慢できた。 大人は幼稚だし子供は大人びていて現実味もあまりないかな。2013/04/20
しましまこ
18
イヌネコカメの第二弾、まるまる一冊長編だ。日常の謎から普通に?犯罪になっちゃって失速...2017/09/30