内容説明
モーセ、そしてヨシュアによってカナンに定住したイスラエル人は12部族に土地を分割し、士師の時代を経て王制へと向かう。サウル王の治世、外敵ペリシテ人の代表戦士、巨人ゴリアテを得意の石投げで破ったのが、ダビテだった。彼はサウル王の没後、王となり、その7番目の子ソロモン王の治世、イスラエルは大いに栄えた。しかし、ソロモンの死後、王国は南北に分裂、最初、北王国イスラエルが滅び、次に南王国ユダが滅び、バビロン捕囚に。神との契約を結んだ民は再び奴隷となってしまった。
目次
第3部 統一王国(王制への第一歩;サウルの治世;ダビデの出現;逃亡者ダビデ;ダビデ王国;ダビデ契約;ソロモンの治世)
第4部 王国の崩壊(南北分裂;北王国の崩壊;南王国の崩壊;バビロン捕囚)
著者等紹介
中川健一[ナカガワケンイチ]
1947年生まれ。大阪府出身。1970年一橋大学卒業。6年間のサラリーマン生活の後、米国トリニティ神学校留学、同校卒業。1986年、福音テレビ放送団体『ハーベスト・タイム・ミニストリーズ』を設立。2010年まで24年間、テレビ番組を放送する。ハーベスト・タイム・ミニストリーズ理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
吉野ヶ里
9
例によって2周した。サウル~ソロモン、南北イスラエルの分裂、バビロン捕囚まで。王権の動きと預言者たち、信仰の盛衰から「契約の箱」の行方まで、同時進行でイベントが進むのでとても流しでは整理できない。ようやっと旧約が一区切り。次から福音書に入っていくのでちょっと楽しみ。〈~新約とはあくまでも、ヤハウェがイスラエル民族(十二部族すべて)と結ぶものである。そこに異邦人が参加することを許されるのである。〉この視点は聖書解釈の要所ですね。私としては異邦人の参加には懐疑的ですけれども。2020/06/07
Ryou Honna
0
12部族がエジプトからモーセと共に脱出する部分~バビロン捕囚まで。モーセやアロンなど有名な人物とその行動を改めて学んだ。出エジプトで主が起こした災害の意味、イスラエルの民と周辺部族との関わりや関係性について、聖書を読むだけでは理解しきれない部分をカバーしてくれ、理解を広げてくれた。またダビデ、ソロモンと名君の素晴らしい側面は勿論、汚点ともいうべき部分の解説は興味深かった。その後の歴代の王たちの詳細な罪の行動と悔い改めは勉強になりました。誰が何したが覚えてませんが、気になったらこの本に立ち返ろうと思います。2015/01/31
-
- 和書
- 東郷平八郎 〈上〉