検証 大震災の予言・陰謀論―“震災文化人たち”の情報は正しいか

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784286116778
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0095

内容説明

武田邦彦氏や小出裕章氏の情報はどこまで信用していいのか?人工地震説はどうか?松原照子氏は大震災を予言したのか?「玄米や味噌、乳酸菌が放射能除去に有効」は正しいか?その他、ネットで拡散された怪文書、放射能をビジネスにする怪しげな製品や団体など東日本大震災後に現れたデマや陰謀論、予言やニセ科学を取り上げASIOと海外報道ウォッチャーが徹底検証する。

目次

まえがき―東日本大震災の陰謀論、デマ、予言等を検証するために
第1章 東日本大震災は人工地震だった!?
第2章 大震災後に持てはやされた“震災文化人”の主張を検証する
第3章 大震災後に広まったデマ・誤信
第4章 大震災後に広まった予言とニセ科学
座談会―放射能を「正しく怖がる」とは?陰謀論はなぜ生まれるか?デマや陰謀論に騙されないためには?

著者等紹介

ウォールナー,アンドリュー[ウォールナー,アンドリュー][Woolner,Andrew]
カナダ生まれ。舞台芸術を学ぶ。トロントで妻となる日本人女性と出会い2003年に来日し、現在は共に横浜で暮らす。座長を務める劇団ヨコハマ・シアター・グループは1900年にアマチュアの英語劇団として創立され、以来、横浜の芸術活動の一翼を担ってきた国籍を問わない演劇集団。震災後の3月、台所の片隅で始めた国際メディアの震災報道を検証する「ジャーナリスト恥の壁」(ウォール・オブ・シャイムは殿堂のもじり)が大きな反響を呼ぶ。現在、ヨコハマ・シアター・アンサンブルのメンバーと「横浜恥の壁」活動からヒントを得た演劇を準備中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

12
先ほど読んだ『検証 東日本大震災の流言・デマ』はデマ自体とそれがいかに拡散するかを主に扱っていたけど、こちらはデマ等の内容を科学的に検証するというスタンス。「ちきゅう」が当時何をしていたか、及びどういうことが出来るか、それと原発文化人の発言の検証は特に面白く読めた。ただ科学的素養のない人間を馬鹿にするような書き方もあり、そこが少々気になる。海外の報道についてはいくつか耳にしたことがあるが、このようにしっかり調べていると思ったより酷いなぁあ。そう言う意味で「恥の壁」はこれからどうなるのか期待。2012/03/26

白義

6
今回のASIOSはテーマがオカルトや超常現象から一気にシリアスに、震災関連のデマがメイン。人口地震説や地震予言といったあからさまなトンデモから震災後のレイプ多発説から各論客の検証といった細かい部分まで、震災関連の未だ流布するデマ、疑似科学をメッタ切り。必読の一冊と言える。震災文化人の検証なんかなかなか興味深く、武田邦彦やドクター・苫米地(笑)みたいなもともとあれさで有名だった人に混じり、反原発の英雄扱いされ、ボクも読メで肯定的に書評したことのある小出裕章も批判されていて面白かった2012/01/05

もくもく

4
デマ・陰謀論・疑似科学に扇動された(あるいは現在も扇動されている)人々に、落ち着いて読んでもらいたいものですが・・・・・そのテの人々(政治家とかも含む)は、こういう本を読まないんだろうなあ。本書であまり言及されていませんが、ネットやマスコミの動静分析も重要だと思います。冷静に経験を振り返り、分析や反省をして建設的な議論を行うことこそが復興の一助になり、次の非常時への教訓となると信じたいものです。2012/02/20

Meistersinger

4
と学会本とASIOSシリーズの差異が大きく出てきた感じ。たしかに放射能汚染について、最早シャレにならないデマが広がっただけにマジ話にならざるを得ないだろう。被曝量に関する検証だけでも十分に買った甲斐があった2011/12/04

sezmar

4
各コラム、座談会は必読。前作「陰謀論はどこまで真実か」から311を境に陰謀論が身近になっている(悲しいことに)。月着陸陰謀論なら笑い飛ばせるかもしれないが、身近なデマの類は真剣に向き合う機会が多くなるかもしれない。その際考え方の指針として参考になるはず。願わくば、そんな機会は訪れないで欲しい。2011/11/18

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