感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
67
地元図書館の戦争・平和特集の棚に置かれていた本。ハードで読む。 読むのがつらい。女性子どもが犠牲になるのは(いくら現地の人を苦しめた自業自得の要素があるとはいえ)心が痛む話だ。それに引き換え強〇された(らしい)元特攻隊員の話はやけに文体が気取っていて気に入らない。やはり人間は加害者性が増すにしたがって同じ仲間の加害者に甘くなり身も心も腐敗していくのだろう。2023/07/26
たまきら
26
東京大空襲の聞き取りを長年続けてるんですが、語らない時間が長かった人が、ある日いきなり「語らなきゃ」と気づき、早乙女さんに背中を押されているというケースが多い。尊敬します。語ることで、浄化されるものがある。記憶の中にしか存在しなかった人が、活字という形で世間に具現化されること、それによる救い。多くの人が生き残ったことに罪悪感を感じていること、そして贖罪の感情が語られる口調にあることが切ないです。この本にもその匂いがして切ないです。生きていて、そして個人的な体験をシェアしてくれてありがとうございます。2016/10/21
チェブラリー
5
無くなりつつある戦争の記憶 一般の人たちの戦争の記録は貴重です。2011/08/19
うたまる
4
市井の人々の戦争体験を募集して編纂した本書。趣旨は大賛成。しかし、読み始めてこれは鵜呑みにはできないことに気付く。どうやら内容について全く検証していないようだ。伝聞、噂程度ならまだましで、反戦活動家のプロパガンダにしか見えないものも多数ある。そもそも罹災時に1歳や3歳であったのに状況を詳述できるはずがないし、捕虜処刑時に中国語で話す命乞いの言葉が理解できたのもおかしい。3人で中国娘を輪姦後すき焼きにして食った、なんて本気にできるか?特攻隊の上官に尻を掘られたのを「私の肉体に特攻をかけた」は、笑えばいいの?2014/12/31
馨
2
戦争を生き抜いた国民の方たちの戦争体験。私が軍人寄りな考え方だからか、たまに「何を!?」と思ってしまうエピソードの方もいました。しかし今となっては貴重なご意見。大切に語り継がなければいけないと思います。2012/11/10