内容説明
信長はなぜ、それほどまでに秀吉を重用したのか?そこには、それぞれの父・織田信秀と中村弥右衛門の時代、戦闘を一変させた新兵器との意外な繋がりが隠されていた。乱世終息のきっかけとなった安祥城、小豆坂の両合戦と豊臣秀吉の故郷に隠された秘密を新資料から掘り起こし、戦国ヒーローの実像を描く、渾身の歴史大河。
著者等紹介
川村隆一朗[カワムラリュウイチロウ]
奈良県五條市出身。大阪大学外国語学部卒業。ファイナンシャル・プランナーとして活動するかたわら、旺盛な執筆活動を続ける。川村誠一として、著書がある。また立浪和義著『負けん気』のプロデュースなども手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サケ太
6
「レガリア」王権などを象徴し、それを持つことによって正統な王、君主であると認めさせる象徴となる物品。秀吉が生まれ故郷の中村郷、そこで邑長であり、秀吉の従兄弟に当たる太郎佐から父の話を聞くことに。かつて織田信秀に使えていた秀吉の父、弥右衛門たち中村衆を中心に、織田と松平、今川の戦いを描いていく。当時は非常に貴重だった鉄砲を使用した合戦シーンは非常に素晴らしかった。種子島以外の伝来を知れて面白かった。よく知る歴史上の人物の父親がどういう戦いを生きてきたのか、興味深かった。2015/04/23
かぶき者
5
借り物なので文句は言えないが、 長い。只々長い。 装丁とのギャップに騙される。最後の数ページだけが救い。 疲れた。2017/04/23
ねんこさん
4
見た目に反してハード歴史小説(造語)だった。正直導入部とオチの部分無くても良かったのでは…?現代人とは違う当時の人間の生死感とか、そういうのがよく描かれていた。2015/02/23
maito/まいと
3
秀吉の父・そして信長の父信秀にスポットを当て、秀吉の出生の秘密に迫る歴史小説。なんですが、とにかく信秀時の鉄砲隊の活躍が非常にカッコイイ(笑)その時期本当に貴重だった鉄砲、その使用時の衝撃が伝わってくる~。また、当時の世界観、そして合戦の描写や状況分析は歴史小説の中でも一級品のすばらしさで、馴染みの薄い時代にも関わらず引き込まれるおもしろさ☆もったいぶった割に結末が安直(というか引っ張ったほどの衝撃はなかった)という残念さはあるものの、予想以上のおもしろさ、次回作に期待大です♪2012/02/29
Kaz
2
秀吉と信長の父親世代の活躍を描いた作品。今迄、あまり取り上げられたことがなかったので新鮮。2016/08/05