内容説明
ソ連軍のエトロフ進駐後、元日本兵の小川は、無免許ながら小学校の教師、諜報員、外交官の三足のワラジをはいた生活を続ける。進駐軍との交流、危険な脱出計画、出会いと結婚、そして子供たちとの授業。苦しい生活のはてに、再び祖国の土を踏むことができるのか?終戦から復員までの三年三ケ月を、事実をもとに描いた感動の物語。
目次
第1章 豊浜にて―一九四五年八月~四六年一月(出会い;学校再開;現地除隊者;漁船脱出;ロシア語 ほか)
第2章 天寧にて―一九四六年二月~同年十月(天寧校;ロシア人の社会;春休み;メー・デー;教員会議 ほか)
入里節にて(概略)―一九四六年十一月~四八年十月
著者等紹介
高田彌彦[タカダミツヒコ]
1917年新潟県生まれ。日本大学にて、法律・文学を学ぶ。43年応召。北方へ派遣。45年エトロフ島にて抑留。48年帰国。50年ウロコ(函館製網船具株式会社)入社。72年同社取締役総務部長。79年同社常任監査役。83年同社退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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