内容説明
父が、壊れた。それはまるで、父そっくりの精巧な機械仕掛けの人形が、内蔵されている部品の一部に欠陥が生じ、故障してしまったとしか思えぬものだった。父、七十七歳、ゾロ目の春のことだ。―。誰にでも訪れる親の「老い」と「介護」という問題を、独特のユーモラスな表現で軽快に描く実録体験記。父の「嫉妬妄想」が引き起こす、日々の修羅場を家族はどう乗り越えていったのか?!…。
目次
第1章 足音
第2章 加速
第3章 悪化
第4章 嵐
第5章 入院
第6章 佳境
第7章 退院
第8章 下降
第9章 胃ろう
第10章 峠
第11章 凪
著者等紹介
森本万里子[モリモトマリコ]
秋田県出身。調理師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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