内容説明
坂本繁二郎や児島善三郎、藤田嗣治に師事し、ピカソとも交流があった画家・浦上正則。世界一と言われる数々の大賞に輝き、生涯にわたり絵画へ情熱を注ぎ続けた。華々しい画歴の陰に隠された波乱万丈の人生を、彼の愛弟子が綴った回顧録。
目次
第1章 画家・浦上正則(法隆寺『阿弥陀浄土図』の壁画模写;勇躍、フランスへ;ブラジルへ;北京国際展への招待)
第2章 浦上正則の絵(ダ・ヴィンチの手法を炙り出す;困難から逃げない;ダ・ヴィンチに親しみを持つ;渾身、『パリの屋根』;賛辞と、オファーと;『パリの屋根』の行方;浦上ファミリー;構図の大切さ;変化する画風)
第3章 最後の弟子から(浦上先生との出会い;指導する姿;『バンデランテス』は誰のもの;画品について;生涯、勉強;画伯の一日(晩年の思い出)
「塩じい」との最期の交流)