内容説明
はりつめた心で、すこやかに眠ることだけを祈っていた日々。思いつきで友人から借りたアパートには、それを癒す心地良さと幸福感があった。生きていく痛みと、それに向き合う人の姿を描いた小説。
著者等紹介
平野依子[ヒラノヨリコ]
1987年1月11日生まれ。福岡県出身。福岡女学院大学中退。本作にて17歳のときに、碧天文芸大賞を受賞するも辞退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sarie
2
碧天文芸大賞を受賞(辞退している)デビュー作。住人たちが週ごとに各部屋を回って添い寝をする「添寝当番」がある小さなアパートの「ホテル・カリフォルニア」大切な人を失い夜になると孤独と絶望を感じ生きることが辛かった時にこのアパートに出会う。それぞれに生きていく痛みを抱えた住人たち。そしてそれに向き合う人々。そこで生活していく中で再生していく姿を描いたお話。17歳でこの物語を生み出したのは凄いなと感心。いくら調べてもこの1冊しか出されていないようなので、そちらのほうが気になります・・。 2015/09/20