内容説明
人生の終幕をバンコクで迎えた父。複雑な思いを抱きながら、その闘病を見守る息子。尊厳ある終焉のためには、何が必要なのか―。超高齢化社会を迎える日本に一石を投じる、異国の地での介護体験記。「介護に役立つタイ語の一口会話集」も収録。
目次
第1章 父について
第2章 母との別れ
第3章 老いと病気
第4章 タイの生活
第5章 不治の病―二度目は咽頭がん
第6章 最期
第7章 葬儀
著者等紹介
飯田光孝[イイダミツタカ]
1956年名古屋市に生まれる。1981年東京大学工学部卒業。タイ国バンコク市在住。米国公認会計士。経営学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かんやん
33
          
            疎遠だった父親がガンになり、バンコクで暮らす息子が現地で看取るまで。タイの終末医療について詳述されているが、この父と息子の関係が面白い。父は極道でこそなかったが、墨を入れ、刺されたり撃たれたり、修羅場をくぐってきた。息子の方も親の仕送りなしで大学を卒業。学びながら、ナイトクラブでトイレ掃除→ボーイ→バーテンダー→ホスト→店長までやったというから、並ではない。仕事でタイヘ行き、そこで独立。無頼な人生を送ってきた父が、最期にタイで人間関係に恵まれて、人への信頼を回復する様が感動的だった。 2024/02/19
          
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