内容説明
「リンパ芽球性リンパ腫」のため、27歳1ヶ月の若さで逝ってしまった息子の心の叫びと、苦痛の対極にある人としての優しさを、本人の日記と母親の日記をもとに記した3年に亘る闘病の記録。
目次
第1章 昌彦二十七年の記録(発病;告知 ほか)
第2章 闘病の記録(闘病日記(平成十六年))
第3章 移植(移植に向けて;娘(ドナー)の造血幹細胞採取 ほか)
第4章 再発そして別れ(退院;再発そして余命宣告 ほか)
第5章 ラスト・レター
著者等紹介
幸和也[ミユキカズヤ]
1950年生まれ、茨城県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ち~
3
24時間テレビで、嵐の大野君が主演したドラマの原作本という事で読んでみました。テレビとはずいぶん印象が違います。27歳で悪性リンパ腫で亡くなった息子さん本人による、検査データを含めた闘病の日記、奥さんの日記、ご本人の補足で構成されています。息子さんの日記では、時にワガママに、また、イライラをぶつけながらも、常に周りの人への気遣いや、感謝にあふれていました。あまりに若く、しかもまだ生きている息子さんのためのお寺と墓地を探す幸さん・・・それらを思うと、一刻も早く、癌が完治する病気になることを願うばかりです。2013/11/17