内容説明
足利義満の庇護のもと、大きく花開いた観世座。しかし、義満の死や後継となった将軍義教の登場などにより、分裂を余儀なくされる―。揺れ動く政情を背景に、激しい情熱と執念で能を大成していった世阿弥の生涯を描く歴史小説。芸術家としての苦悩、親・夫としての葛藤など人間性の内面に立ち入り、『松風』『清経』『砧』などの作品が誕生する過程に世阿弥の精神世界や創造の源泉を探る。
著者等紹介
倉田美恵子[クラタミエコ]
香川県丸亀市に生まれる。東京女子高等師範学校(現・お茶の水女子大学)文科卒。卒業後数年、香川県大手前高等学校にて教鞭をとる。現在、愛知県一宮市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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