内容説明
今、ここに古刹1300年の歴史が甦りその全貌を現す。綿密な史料読解と歴史の俯瞰的解釈を通して、古刹が持つ多彩な要素―歴史、宗教、文化、地形―が織り成す諸相を仔細に再現した力作。改訂版では、五四八点にも及ぶ文書を読み解いて、それから浮かび上がってきた江戸時代の笠置寺を活写し、その記述を全面的に書き改めた。
目次
第1章 天人降りて弥勒の石像を彫る―笠置寺草創の謎
第2章 兜率天への神秘の入り口―千手窟
第3章 弥勒の霊場として発展する笠置寺
第4章 南都から貞慶入山し、寺の整備大いに進む
第5章 元弘の役で笠置寺炎上―弥勒像、姿を隠す
第6章 江戸時代、衰亡に向かう笠置寺だが、法灯は連綿と続く
第7章 丈英入山、寺を再興
第8章 南朝の遺跡として関心を集める笠置寺
第9章 終戦から現代へ そして五十六億七千万年先へ
第10章 笠置山歳時記
第11章 笠置山名所ガイド
史料編
著者等紹介
小林義亮[コバヤシギリョウ]
昭和14年(1939)1月京都府生まれ。大阪大学法学部卒。昭和37年(1962)4月大和銀行(現りそな銀行)入行。平成5年(1993)4月東京審査部長を最後に同行を退職し、同行関係会社役員に就任。平成11年(1999)1月60歳の誕生日を待ち関係会社役員を退任。以後、笠置寺関係の研究に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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