内容説明
旧態依然の監獄法に支配されてきた刑務所の異常な風土や体質とは一体どんなものだったのでしょうか。そして、新しい法律の下で刑務所は因習からどうすれば脱皮できるのでしょうか。どうすれば受刑者の社会復帰を促す刑務所の組織風土は生まれるのでしょうか。そのために何が必要かを過去の事例、統計、法令、判例、職員の発言、受刑者の手記、受刑者家族からの書簡などを基に、男子の刑務所を中心にしたエッセイ。
目次
第1章 リピーターと更生(人から囚人へ;囚人から人へ ほか)
第2章 担当さん(異次元世界に迷い込んだ新米看守の話;心理屋さん ほか)
第3章 塀の中の常識(刑務所生活は厳しければ厳しいほどいいか?;刑務所は規則でいっぱい ほか)
第4章 残された課題(精神障害のある受刑者;囚人労働 ほか)
著者等紹介
小澤禧一[オザワキイツ]
昭和31年、心理職国家公務員として法務省に入り、少年鑑別所、少年院、拘置所、刑務所、法務総合研究所などを経て前橋少年鑑別所所長を退職後、國學院大學法学部非常勤講師など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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