内容説明
大手企業を早々に辞め、探偵稼業を始めた青年・藤村洋介。ある深夜、恩人である先輩で弁護士の山際が電話で洋介に助けを求めてきた後、突如失踪する。失踪事件の捜査を始めた洋介は、山際が懇意にしていた科学者、高野博士が研究開発した装置がある組織に狙われていることを知る。後日、山際は水死体で発見、事件に関わった洋介にも組織の手が及び…。知人の失踪事件に巻き込まれた普通の青年が、その裏にある社会を揺るがす事実を知ったとき、彼はたった一人で立ち上がった―。巨大組織との戦いをスリリングに描く社会派アクション小説。
著者等紹介
安藤伍郎[アンドウゴロウ]
本名・安藤義金。昭和2年5月23日生まれ。愛知県出身。愛知大学経済学部卒業(金融論)。日本ペンクラブ会員、元東京新聞(中日新聞)文芸記者。神奈川県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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秋芳
1
ハードボイルド・タッチで物語りは滑り出すが、設定がどうにも幼い。序盤で登場する「核エネルギーにも耐え得る電磁バリアー」にノック・アウト。 どう考えても小学生の発想としか思えない。社会派? 社会情勢や裏社会の雰囲気を織り込んだりしているものの、物語の展開にはあまり関係がなく、全体的に稚拙で独りよがり。 終盤にかけて和製007モドキのような展開だが、それならいっそ社会派ぶらずに痛快SFにした方が良かったのではないだろうか。 しかし、出版社もこんな本をよくもまぁ・・・と思ったが、自費出版系の会社というオチ。2007/09/04




