内容説明
イタリアきってのワイン産地として名高いピエモンテには、スローフードの発祥地ブラ、白トリュフの産地として知られるアルバなど、トリノを中心に美しい町が点在している。―各町の魅力と歴史をあますところなく紹介。
目次
新しいタイプの旅へ
ミラノ・マルペンサ空港からトリノ
列車に乗る
北イタリアの歴史
ポー河平野の一角、水田に囲まれた歴史あふるるヴェルチェッリ
モンフェッラート丘陵の東端、中世の戦闘的侯国カサーレ・モンフェッラート
モンフェッラート丘陵の南端、中世からの強国アスティ
ロエーロ丘陵とランゲ丘陵にはさまれたスローフード発祥の地でもあるブラ
ロエーロ丘陵とランゲ丘陵の麓、中世の塔の町アルバ
二つの川のつくった楔形台地上の清々しい町クーネオ
西方アルプスの麓、中世の侯国の面影を残すサルッツォ
海岸アルプスへの上り口にたたずむモンドヴィ
トリノの北方、厚い歴史と、繊維産業の栄えた町ビエッラ
著者等紹介
河野穣[コウノミノル]
1935年生まれ。東京都出身。桜美林大学名誉教授。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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清水勇
6
イタリアのワインとスローフードが有名な州:ピエモント州の歴史あふれる街をトリノを中心として如何に電車で制覇するかというガイドブック。ローマやミラノ、フィレンツェ、ヴェネチア等の有名な都市ではなく、北イタリアの北西に位置し、アルプス山脈につらなる地域が、ローマ帝国の時代から栄え、いろいろな民族に侵略されながらもしたたかに生きてきた足跡が残り、今も存在価値を示していることに感動を覚えた。イタリアは旅行するには、フランスと同様に危ない国だとは聞いているが、是非著者の薦める電車旅行をしてみたいと思った。2014/05/24