内容説明
学び続けることが、絶望の淵にある五郎にとって唯一の光明とまでなっていたのかもしれない。戊辰戦争時、朝敵会津藩士の子となった少年五郎は、生死をさ迷う苦難の日々を送る。その後陸軍大将まで登りつめる。そこに流れているものは何か。不条理渦巻く世の中にあって、「人として何が大事か」に迫るヒューマンドキュメント。
目次
1 コロンネル・シバ
2 別離―会津戦争
3 土壌
4 出会い
5 軍人柴五郎―軍歴を追って
6 家族
7 軍人の中の軍人ということ
8 巨星墜つ
著者等紹介
小山矩子[コヤマノリコ]
1930年、大分県杵築市八坂に生まれる。大分大学大分師範学校卒業。東京都公立小学校教諭・同校長として40年教職を務める。その間、全国女性校長会副会長として女性の地位向上に努める。退職後、東京都足立区立郷土博物館に勤務。足立区の東淵江・綾瀬・花畑・淵江・伊興を調査し「風土記」を執筆する。この作業を通じて歴史的な事物に興味を持つ。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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