内容説明
暴走族だった森太が、父の死を機会にまっとうに生きる事を誓い、やがて、マレーシアに渡る。その必死に生きる姿と愛を描く、「オランウータンの鬼造り」。東京郊外の老人ホームの問題児で内閉性気味の土屋進。彼は商事会社のマレーシア支店長という栄光の過去と、謀略に嵌まり獄中の人となった過去も持っていた。そんな彼の心模様を描く、「南海の笛」。ヒューマンタッチで描く短編小説2編収録。
著者等紹介
徳田木三[トクダモクゾウ]
1934年、中国・上海市に生まれる。幼児期は中国大陸、少年期は関西・西宮市で育つ。仕事は、主として東京で繊維会社、商社勤務。55歳で退職し、マレーシアで8年間生活。現在、東京中心に商社、旅行会社の手伝いをしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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