内容説明
下げ米、上げ塩。の輸送を可能にした、駿河と甲斐国を結ぶ富士川舟運。日本三大急流河川の一つで、難所の多い富士川の舟運開発をめぐる真相解明に迫る!富士川舟運事業に、徳川家康の側室お万の方(養珠院)が深く関わっていた…。
目次
プロローグ 慶長七年京都
第1章 数奇な運命
第2章 身延山信仰
第3章 篤信のひと
第4章 富士川通船
第5章 南無妙法蓮華経
終章 聖なる川
著者等紹介
望月誠一[モチズキセイイチ]
山梨県早川町黒桂出身。建設省(現:国土交通省)に奉職し、甲府工事事務所(現:甲府河川国道事務所)調査第一課長、関東地方建設局(現:関東地方整備局)専門官、甲府工事事務所副所長を歴任。現在は、社団法人山梨県河川防災センター理事長、ほかに山梨県史編纂特別調査委員、山梨治水研究会委員はじめ多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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クラムボン
11
家康の側室お万の方の物語…御三家の紀伊・水戸家初代の生母です。家康の側室は15人居た。若い頃は後家好みだったが、中年過ぎてからは十代の女性に…その時の側室で最愛の人だ。ただタイトルは「富士川舟運遺聞」なので不思議なのだが。富士川の開削は大久保長安の差配で角倉了以が請け負う。お万生涯の師が日蓮宗身延山の日遠上人、宗旨を絶対譲らず家康と対立、磔の刑を言い渡されるがお万が命を懸けて救う。そんなお万の為に身延山参詣の便宜に富士川を開削したと言うのだが、主目的が佐渡の金鉱などの輸送だとは言え何とも苦しい感じがする。2022/07/10
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