内容説明
明日香は、ハッとした。その日からだ、と思い至った。不可解な森の夢を見るようになったのは、その日からなのだ。何かがあたしをターゲットにして動いている。ほとんど確信的に、そう思った。そのときだ。金縛りにあったように、足がまったく動かなくなった。純愛ホラー。北海道文学賞など入選多数の実力派新人、堂々のデビュー。
著者等紹介
柳涼佳[ヤナギリョウカ]
1969年(昭和44)北海道生まれ。北海道在住。國學院大学文学部史学科卒業。2005年、『レトロ』で第30回北海道文学賞佳作を受賞するなど、文学賞での入選多数。なお『レトロ』は北海道の雑誌「クオリティ」に連載されたほか、地元コミュニティ局「FMいるか」で朗読された。『蒼い森』が単行本デビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そのぼん
13
一応ホラーというジャンルに入るのかもしれませんが さほど恐ろしさは感じませんでした。謎の声に導かれる少女とその恋人が軸になってなってストーリーが進んできました。少しストーリー展開が唐突に感じられるところがありましたが、それなりに楽しめました。2012/08/04
秋芳
1
青春ホラー?……ファンタジーかなぁ。 読み進めていくうちに、この作者、高校生くらいなんじゃ…?と思ってしまい、著者プロフィールをまじまじと見てしまった。そのくらい文章の印象が若い。稚拙とは違うのだが、どうにも文章が軽い。 内容も平板で、ご都合主義かつファンタジックな展開。 ライトノベル系レーベルの方が、しっくりくるような一冊。タイトルと装丁に騙された感、あり。2007/06/21