内容説明
「つい今し方豆を挽いた淹れたての珈琲です。これはエチオピア産の豆で風味がいいんですよ。酒なんかよりこっちの方が素晴らしい」彼はそう言って大切に珈琲を口に運びつつ、堪能するように一口一口を楽しんだ。眩しい朝日の中に珈琲の湯気が立ち昇っていた―ほろ苦い液体が知る、人生の機微と喜び。深い言葉の森の中で上質に味わう短編小説集。
著者等紹介
近藤健四郎[コンドウケンシロウ]
1974年生まれ。東京都出身。著書『澁澤珈琲』収録の「ウェーブ」は、第三回北区内田康夫ミステリー文学賞最終選考作品(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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