感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゅう
6
ひまわり探偵事務所の陽向万象と、助手の三吉菊野。殺人事件などの事件解決ではなく、故人の日記にあった暗号の解読などをする。本題に入れば、面白いのに、それの導入の二人のやりとりが、しつこい。知っているネタのオンパレードで、それをいつまでも繰り返すので、くだらなさに飽きてくるし、そんな主人公たちに、魅力を感じない。謎解きが面白いだけに残念。2020/02/07
夏野生茶
6
なんかわからない単語とか出てきて困ることもあるけど、題名の雰囲気の通り、全ての話をほのぼのと読めた。295ページの14〜16行目のためだけに『耳をすませば』のファンにこの本を贈りたい。私もこんな青春を送りたかった。2009/12/24
Nekono
5
お見事。伝言 手紙 約束 魔法 という四編からなる連作ミステリー集。ムーミンパパ似の探偵さんと助手のさんきちさんが活躍する日常の謎系列に属する話ですが、構成とちりばめられた雑学(書誌が多い)がとても楽しい。心のわだかまりが、探偵さんによって本や手紙にたくされた人の思いを優しく解き明かされていくことでほどけていく、そんな物語です。読むことでこちらの気持ちも明るくなる、さわやかな読後感が秀逸です。少々前の本ですが、今の時代にこそ合う本だと思います。文庫化しての再版希望。ね、文芸社さん。この本、絶対売れますよ。2012/02/26
chino
5
★★★★ ほのぼの日常ミステリ。短編集なんだけど、あんまりサクサクは読めなかった。でもあったかい感じが好き。小ネタが多数あって、分かれば少し笑える。分からないものも多くて、置いて行かれた感じも少々。最後の話は「耳をすませば」を思い出しました。2011/12/02
kei
4
すごく良かった。ムーミンパパのような風貌で、おやじギャグや薀蓄は多少ウザい時もあったり、マニアック過ぎてよく分からない例えもあったけど(笑)探偵局を訪れる依頼者達は皆、身近な人物を亡くし、その人の遺した物の謎解きを依頼する。思い出を掘り下げ、話を聞くことで小さな手がかりを繋いでいき、故人の真意に迫るほんわか探偵。助手はまだまだ自称の域を越えていないけど、こんな探偵さんの元で働きたいっていう気持ちはよく解る。2020/07/31
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- 和書
- 野紺菊 - 藤井順子歌集