出版社内容情報
2011年、政府はニートの増加にともない“棄民政策”を提案し、特別法001条、通称“ダスト法”が可決された。流刑地として名をはせた鬼哭島での刑期は500日。国から棄てられた者たちの悲惨と慟哭。食糧もなく、ただ廃墟と荒野が広がるだけの孤島。敵からの襲撃、飢餓の中で、彼らがつむいだ唯一の光とは? わずかな希望が奪われたとき、最後のサバイバルが幕を開ける!──山田悠介、待望の新作大長篇!
【著者紹介】(やまだ・ゆうすけ)
1981年東京都生まれ。2001年、デビュー作『リアル鬼ごっこ』(文芸社)が若者の圧倒的な支持を得てベストセラーとなり、続く『@ベイビーメール』(文芸社)で地歩を固める。近著に『スイッチを押すとき』(文芸社)、『レンタル・チルドレン』(幻冬舎)、『スピン』(角川書店)などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アズマ
28
かなり壮絶な話でした。絶望と希望が繰り返され残酷なのか切ないのか温かいのか分からなくなってきます。人間は追い詰められるとここなるのかというところがかなり恐ろしかったです。2018/12/24
まめ@暫くイン率落ちます
12
過去日読了。
maiko
8
今までに読んだ他の山田作品に比べると、まだ救いの部分が多く、さらっと読めたかなと。結果的には亡くなったけど、恋をして子供をもうけて。その子供とも再会して新しい一歩を。ちょっぴり、あれ?おしまい?な部分もあるけど、たまには希望のカケラを感じる終わり方もありなのかな。2012/11/09
みきまろん
4
リアル鬼ゴッコの時も思ったけど、着眼点は凄く面白いのに、人物の背景、気持ちとかがもう少し踏み込んで書いて欲しい気がする。ものたりない。非常に残念でならない。 もしかしたら、私が合わないだけなのかもしれないが、違う側面からの山田悠介を読んでみたいと思う。2013/07/06
Tetsu
4
設定はありがちなサバイバルもの。飢餓に苦んだ末とはいえ、他人を食ってでも生き延びようというのはいかがなものかと。内容はサラサラ、ヌルヌル。浅い印象。 出版が2006年ということで、定職に就かないフリーターの若者が溢れた社会への提言なのだろうか。2011/09/23
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