内容説明
「音楽療法」が福祉・介護の現場でますます重要な役割を担うようになってきていますが、その中で今「音楽回想法」と呼ばれる、患者さんが昔慣れ親しんだ音や音楽を用いた療法が高い効果を上げ注目され始めています。本書では、著者が20年以上にわたって経験してきた事例を紹介しながら、体系的な理論に基づいて実際の現場での実践方法なども含めて「音楽回想法」を分かりやすく説明。ご職業で音楽療法に携わられる方は勿論のこと、ご家族、ご友人の方などにも手に取っていただき、心身の衰退予防、健康維持、回復、生活の質の向上のために是非ご活用いただきたい一冊です。
目次
第1章 事例編(音楽回想法の現場から;個人、集団における音楽回想法の事例から)
第2章 理論編(音楽回想法の特徴;「音楽回想法のステップ」音楽回想法のレベル;音楽回想法のキーポイント;音楽回想法のセッションにおける個人と集団の特徴;心身の状況に即した対応のために;音楽の処方箋)
第3章 実践編(音楽回想法の実践例;音楽回想法の手順;事例からみえる音楽回想法の姿;心理療法における『回想』の方法例からのヒント)
第4章 まとめ(心理療法からみる音楽回想法;音楽回想法の発展過程;言葉と音楽)
著者等紹介
師井和子[モロイカズコ]
東京音楽大学卒業。ペンシルベニア州イマキュラタ大学大学院、音楽療法学科修了、音楽療法学修士、米国認定音楽療法士の資格を取得(MA‐CMT)。文京学院大学大学院、人間学研究科心理学専攻臨床心理学コース修了、心理学修士。音楽療法分野における、教育(新座市教育委員会)、福祉(東京老人ホーム、美里学園)、医療(群馬県立精神医療センター)、保健(新座市保健センター)の各分野で音楽療法を担当。現在、研究活動(東海大学研究員)、教育活動(浦和大学短期大学部、文京学院大学生涯学習センター他)と実戦活動(東京老人ホーム、新座市教育委員会)の非常勤講師を務める傍ら後輩の育成、スーパービジョン、普及活動を行なっている。NPO法人埼玉音楽療法研究会愛音代表理事、音楽回想法研究会主宰。米国音楽療法協会・日本音楽療法学会、認定音楽療法士。米国音楽療法協会・日本音楽療法学会正会員(評議委員、関東地方会幹事)、日本老年行動科学会、日本心理臨床学会正会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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