人間の記録
ミヤコ蝶々―おもろうて、やがて哀し。

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784284700580
  • NDC分類 772.1
  • Cコード C0323

目次

ミヤコ蝶々と日向鈴子
生い立ち
年頃
吉本興業の舞台
柳枝と結婚
柳枝劇団
木枯しの歌
精神科病院
異常な群像
退院してから〔ほか〕

著者等紹介

ミヤコ蝶々[ミヤコチョウチョウ]
1920~2000。東京都生まれ。女優、漫才師。一座の座長として七歳から芸の道に入り、舞台女優として活躍する。また、夫婦漫才や「夫婦善哉」の司会として漫才師、タレントとしてもラジオやテレビで名を博す。長年、上方漫才と喜劇界を支えてきた“なにわのオカン”として、多くの人に親しまれてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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25
芸人さんの話はいいなぁ。田辺聖子の小説に出てくるような、ダメな年下夫の南都雄二さんにすがりつきたくてもすがれない蝶々さんの気持ちが痛いようにわかるなぁ。でも乗り越えて男女を超えた愛で結ばれた、これも違う形の愛なんだろうな。極端な男の部分と女の部分を持っていた蝶々さん、かっこいい2015/08/12

ぐうぐう

14
ミヤコ蝶々が自身の半生を綴った自伝。芸論が語られているかと思いきや、出逢った男性との思い出が赤裸々に明かされている。しかし、奔放な恋愛遍歴ではない。一人一人の男性に対する一途な想いがそこにはある。その想いとは裏腹に、男性運のなさが、逆にミヤコ蝶々という芸人を強くしていくという皮肉。そんな半生を蝶々は俯瞰しつつも、一人の女性の哀しみとして正直に吐露もしている。だが、蝶々の代表作である『夫婦善哉』が、夫婦という男女のおかしみを炙り出したように、蝶々の人生がその男女のおかしみを体現しているとも言える。(つづく)2013/07/22

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