目次
魂の同質性
ロシア的雰囲気
オブローモフとペチョーリンとムィシュキンと“主義者”
ニヒリズムの容器
反抗の“夜”と“昼”―アナキズムとコンミュニズム
“政治への没入”の時代
灰色の壁
さかさまになった夜と昼―無職業の時代
戦争のなかの顔
検挙と数冊の本
著者等紹介
埴谷雄高[ハニヤユタカ]
1910~1997。台湾生まれ。小説家・評論家。本名・般若豊。大学入学後アナーキズムの影響を受け、共産党に入党。農民運動に関わり検挙され、形式的な転向によって出獄。平野謙らと「近代文学」を創刊し、存在の秘密や大宇宙について語る形而上学的大長篇小説『死霊』を連載する。評論家としてはスターリニズム批判をし、60年安保世代に影響を与える。ドストエフスキーに多大な影響を受け、多くのドストエフスキー論も執筆した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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