内容説明
ゲゲゲの水木サンが見たこの世の天国と地獄とは!?水木しげるが、その半生をユーモアたっぷりに綴ったエッセイの数々。
目次
1 水木しげるのすべて(「水木しげる」のすべて;鬼太郎秘話 ほか)
2 蝶になった少女(娘よあれがラバウルの灯だ;ラバウルから片腕で帰還 ほか)
3 お化けは実在する(妖怪;お化けは実在する ほか)
4 死ぬまで幸福になる方法(わたしの好きなジョーク;マイソングマイライフ ほか)
著者等紹介
水木しげる[ミズキシゲル]
1922年生まれ。鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、激戦の地ラバウルに出征し、爆撃を受け左腕を失う。帰国後、紙芝居画家を経て、貸本漫画家に転向。1965年「テレビくん」で第六回講談社児童まんが賞受賞。1991年紫綬褒章、2003年旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
54
「ゲーテとの対話」が愛読書だった。戦争で左腕を失って生かされて帰ってから神戸で紙芝居を始めた。それもダメで東京に来た。昔から死のことを考えていた。霊魂とかお化けとか。子どもの頃から好きだったから。でも戦争で南方に行って土人が好きになったんですよ。心の楽園です。妖怪の棲めない国はダメになる。人生には色んなことが起こって当たり前。一喜一憂せずに放っておくことです。人生をへたにいじくり回したところで、何の解決にもなりません。土人は人生をいじくり回したりしません。だからこそ幸せの空気に包まれているのでしょう。2019/05/19
明るい表通りで🎶
42
水木しげるさん、大好き💖 土人の話が面白い。土の人。戦時下、徴兵され、南方の戦線に行かされた。そこで、何度も死にそうになり、左腕を無くした。その時、現地の土人と親しくなり、食料などももらった。戦争に負け、日本に帰れるようになった時、土人の酋長から、土地も嫁も世話するから、残らないかと誘われる。悩んだが、帰国し、漫画家となる。人生、やりたくないことは、やらなくていい。好きなことに情熱を注いで、人生を生き切ること。人生、色んなことが起こって当たり前。一喜一憂せず、放っておく。自然の流れに身を委ねる。2024/10/29
テツ
32
幼い頃に祖母に買って貰った妖怪辞典にドハマりしてその流れで水木先生も好きになった。努力だ運だ才能だと色々並べ立てて考えて、自分の望み通りになるように力を加えようとしても、やっぱり人生はままならない。「生かされている」という感覚を、ネガティブではなくポジティブに考えてみる。人には触れることのできない運命の秘密があるのなら、それについて泣こうが喚こうが仕方がないじゃないか。全てを受け止めてのんびり鷹揚に気楽にいこうぜ。どうせいつか死んじまうんだから。あ。ポジティブな意味で。2019/03/25
みーなんきー
14
水木しげるさんご本人が語ったことや、方々に書いてきたことをまとめたようで話は繰り返される。水木さんは、どうやら守られているらしい。守護霊かまたは神様か、人間の人生は偶然の繰り返しで決まっていくが、常に自分だけ生き残ってきた人生だった、もちろん本人にも生きたい、と言う強い意志がなければならない。水木さんも、三日三晩本気で逃げ続け、軍靴の底が抜けるようなこともあった。本気の生きる意志と運とで道が開けてきたそうだ。又、人はのんびりと、したいことだけしたら、幸せになれるし他人も喜ばせることができるそうだ。ガッテン2022/06/30
みーなんきー
13
水木しげるさんご本人が語ったことや、方々に書いてきたことをまとめたようで話は繰り返される。水木さんは、どうやら守られているらしい。守護霊かまたは神様か、人間の人生は偶然の繰り返しで決まっていくが、常に自分だけ生き残ってきた人生だった、もちろん本人にも生きたい、と言う強い意志がなければならない。水木さんも、三日三晩本気で逃げ続け、軍靴の底が抜けるようなこともあった。本気の生きる意志と運とで道が開けてきたそうだ。又、人はのんびりと、したいことだけしたら、幸せになれるし他人も喜ばせることができるそうだ。ガッテン2022/06/30