出版社内容情報
装うことは、生きること……
新しい時代を告げたのは、いつも、新しい洋服でした。
南蛮人、黒船、断髪、鹿鳴館、女子学生、ハイカラー、
職業婦人、海水着、モボーモガ、国民服、ミニスカート、etc…
日本の400年(安土桃山時代から日本の近代化と「洋装」の定着の過程)を、「洋装」の変遷を通して豊富な写真でたどる稀有な歴史書!
底 本
『写真にみる日本洋装史』遠藤武・石山彰著/文化出版局刊/1980年
特 色
ビジュアルでたどる「洋装」の歴史
社会・文化の端的な表象である衣服。本書は、安土桃山時代から始まり、幕末・明治を経て戦後まで、日本における「洋装」の歴史を通して、社会の変遷を視覚的にたどる労作である。
華族から庶民まで、さまざまな服装を収録
約1, 000点の図版・写真を一冊に収録。上流階級の礼服、官吏の制服、軍服から庶民の日常着まで、服装の事例を調べるうえで、類をみない資料である。
調査・研究のための資料としても最適
時代ごとの概説に加え、全ての図版・写真に解説が付され、見て楽しめるだけでなく、読者の調査・研究にも役立つ編集方針となっている。巻末には「日本洋装史年表」と参考文献一覧を収録。
目 次
口絵 黎明期の洋装―幕末から明治時代
第一章 南蛮人と紅毛人に接して 安土桃山時代から江尸時代まで
第二章 黒船の来航と共に新しい文化が始まる 幕末から明治維新まで
第三章 文明開化と洋装化の波 明治初期から明治二十年頃まで
第四章 鹿鳴館と女子洋装 明治十六年から明治末期まで
第五章 和洋混交の服装界 明治中期から末期の流行
口絵 モダン・ライフ時代―大正末から明治初期
第六章 大正時代 文明開化から文化生活へ
第七章 昭和初期から戦前まで モダニズムとデカダニズムと軍国主義
第八章 戦中期 欲しがりません、勝つまでは
第九章 戦後の新時代 虚脱から高度成長期へ
日本洋装史年表
参考文献