内容説明
本書は、戦前から戦後五十年に至る保育者論と保育者養成についての史料集成と解説から成っている。それぞれの時代背景の下でなされたさまざまな問題提起と現実の進行を扱ったこれらの史料から、私たちは何を学び、どのように未来を構築することができるだろうか。保育者の問題は、保育理論と内容・方法・制度等と密接に関連している。したがって、未来を構築するさいには、私たち自身の側に、人間と保育の課題を総合的に考える広い視点が必要であり、それはまた、人間のはるか永い歴史の歩みに照らして導き出されたものでなければならない。
目次
第1章 戦前の保育者及び保育者養成の姿
第2章 学校教育法・児童福祉法の施行と保育者養成
第3章 保育者養成カリキュラムの接近
第4章 保育振興計画と保育者養成
第5章 保育者養成の「改革案」からの問いかけ
第6章 保母養成教育課程の検討
第7章 保育者養成と研修
第8章 保育者養成の課題