出版社内容情報
『友だち地獄』、『キャラ化する/される子どもたち』などで、いま最も注目をあつめる社会学者・土井隆義が書き下ろす『少年犯罪』を考えるための必読の一冊!!
内容説明
少年たちとのつながりの糸。あなたは紡ぎますか?それとも断ち切りますか?
目次
プロローグ―「社会を映す鏡」としての少年犯罪
第1章 白書統計から眺めた少年犯罪
第2章 人間関係に縛られた少年たち
第3章 成熟した社会のパラドクス
第4章 保護の対象から責任の対象へ
第5章 社会の病理から個人の病理へ
第6章 不寛容な社会のパラドクス
エピローグ―加害少年の「モンスター視」を超えて
ブックガイド―少年犯罪の死角をなくすために
著者等紹介
土井隆義[ドイタカヨシ]
1960年、山口県生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
23
とても大切な視点を含んでいたと思う。自己責任社会が広がり、関係性を築けず、孤立化がすすむ。だからこそ寛容さが求められる。他社と切れたところに自己はない。人はなぜ社会を築き、法を作るのかも考えながら読んだ。排除型社会は弱きを認めず、一人で生きていく強さ(それこそが弱さなのだと思うが)だけが求められる。それは本当に生きやすい社会なのだろうか。繋がりあい、頼りあい、認めあう。そんな社会であってほしい。2020/07/10
ATS
12
☆☆☆悪文、意味がわからない。ホントに大学教授が書いたの?『中世のヨーロッパでは、東から昇って西へ沈む星の運行と同じようなイメージで、人の一生も捉えられていました』(P170)はぁ?自分が書いた高尚な文章(実際はわけのわからぬ文章)に溺れてるパターンだな。読者に対する愛がないね、愛が。2016/11/22
THE WATERY
5
少年のおかれた環境(非行文化の減退・犯行の稚拙化など)や,少年に対する意識の変化(少年は未熟ではなく一人前という認識など)によって,少年犯罪・少年司法の様相も変わりつつある。。とても勉強になりました。2010/11/25
ソーシャ
2
少年犯罪をめぐる様々な問題について社会学の視点からわかりやすく解説した本。語り口は柔らかいですが、現代社会のあり方についても書かれていて結構内容は濃いめです。(ちょっとこれは違うんじゃないかという箇所もありましたが)あと、参考文献がかなり濃い目で、犯罪社会学の導入としても読める本ではないかと感じました。2015/03/25
hideko
2
無自覚に排除社会の思考に取り込まれいることに気が付いた。 だから修復的司法なんだ。2014/01/04
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