内容説明
戦後日本で独特の発展を遂げたマンガとアニメが、言語・文化・社会・政治の境界線を越え、世界中の若者たちに発見され、愛され、広がっていく過程を迫ってきた筆者の調査報告をまとめたアンソロジー。20年間にわたり、劇的に変化する世界の中で、各地のマンガ・アニメファンと対話し、ファンダムの祭典に参加し、情報ネットワークを共有することによって見えてきたのは、活発に文化の断片を創造し、収集し、選別し、意味づけをし、係争し、あるいは共有している若者たちの姿であった。
目次
海を越えたドラえもん
日本のマンガ・アニメの海外進出
マンガ・アニメのグローバライゼーション
キャラクターを売る・キャラクターで売る
模倣と創造のエスノグラフィ
「アニメ・マンガ世代」が日・インドネシア関係を変える
『ドラえもん』と行くアジアの旅
ポピュラーカルチャーと東アジア
東アジア大衆文化ネットワークと日韓文化交流
インフラストラクチャーの中でピースカルチャーをつくる〔ほか〕
著者等紹介
白石さや[シライシサヤ]
1948年熊本県生まれ。1973年国際基督教大学教養学部卒業。1992年Cornell University Ph.D.in Anthropology and Asian Studies。その後、コーネル大学客員助教授、京都文教大学人間学部教授を経て、2002年より東京大学大学院教育学研究科教授。専門:文化人類学・教育人類学・アジア研究・文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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