内容説明
いつか必ずやってくる「その日」のために。ペットフードや獣医学の進歩、室内飼いの普及により猫の寿命が飛躍的にのびた今、我々はどのように老いた猫の幸せと健康を維持しどのように最期を迎えるべきなのか―
目次
1 猫の一生を考える(猫が長生きする時代、ゆえに猫は老いを迎える;猫を飼うことは猫の一生を見届けること ほか)
2 コミュニケーションと絆を不動のものに(老猫と接するときの心構えとは;老猫の気持ちを考える ほか)
3 老猫の毎日の世話と環境づくり(なぜシニア用フードが必要なのか;老猫に食事を与えるときの工夫 ほか)
4 健康チェックとかかりやすい病気(健康チェックを欠かさない;老猫のワクチン接種と不妊手術 ほか)
5 最期の看取り方(いずれ最期の日が来ることを念頭におく;飼い主としての姿勢を決める ほか)
著者等紹介
加藤由子[カトウヨシコ]
日本女子大学で生物学(動物行動学)を専攻。ヒトと動物の関係学会監事。動物関係のライター、エッセイストとして幅広く活動
小泉さよ[コイズミサヨ]
東京芸術大学大学院日本画修了。主に猫を描くフリーイラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miww
75
来年の春で10歳を迎える愛猫と幸せに暮らす為にと購入しました。「手がかからなくなった時」がQOL(生活の質)を考えるターニングポイントに。猫の要求が少なくなったら猫の気持ちを察して汲み取る暮らしへと変えて行く。身体の変化や快適な生活への環境作り、健康チェック、これから気を付けたい事にどれも頷ける内容で猫飼いにはおすすめの良書です。猫を飼い始めてずっと覚悟している「別れ」だが、PART5の「最期の看取り方」は「その時」を思い号泣。大丈夫か私。後悔しないようにたくさんの愛情を注ぎたい。2016/11/30
ぶんこ
58
子供の頃からずっと猫と一緒なので、何回か看取りをし、行方不明にさせてしまった猫もいました。「おわりに」を読んで、著者の猫に対する考え方に感動しました。猫が本当に大好きなのだと実感。こういったお人柄だからこそ、この本の全てが猫と飼い主にとって大切で、温かい気持ちにさせてくれたのでしょう。猫の事には詳しいつもりでいたのですが、とんでもなかったです。ウエットフーズを温めるのは冷蔵庫で保管していた時だけですし、ドライフードは残してもそのままにしていました。学ぶ事がたくさんありました。イラストも可愛くてほっこり。2017/02/21
アクビちゃん@新潮部😻
47
【図書館】うちの子も今年の6月で15才。初めて猫と生活してる訳ではないので、分かってはいるつもり~ではなく、色々と知っておかないと!と思いまして。私が気を付けなきゃいけないのは、家具の配置替えが好きなので、我慢しなきゃいけないな~!後、前よりカリカリをこぼすので食べやすい食器を探してみよう!長男が、この本を読んでる私に「ひじき(猫)に対して失礼だよ」と、言ってきたけど、「きちんと考えない方が失礼だよ!」と諭すと「そうだね…」と。どうも男子は…2016/05/02
たまきら
36
11歳になった我が家の猫たち。まだまだツヤツヤで活発な子たちですが、今年やってきた13匹の子猫たちと比べてやっぱり老いました。長く生きた経験がにじむ姿には威厳も感じられます。だんだん体にも問題が出てくるかもしれません。けれどもそれもお互い様。のんびり付き合っていこうと思います。…しかし、今は本当に素晴らしい本があるんだなあ。ペットロスの協会もあるんですねえ。勉強になりました。2019/08/17
へーた
36
いつか来るその日のために。。と思い手に取りました。読みながら、考えるだけで泣けてきます。でも、しっかり考えないといけないな、と決意する良いきっかけになりました。老猫との生活のアレコレが書かれており、参考になりました。帯にもありますが「最期を看取る幸せ」という言葉、心に残ります。2016/02/11