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出版社内容情報
2014年ジャック・ランスロ国際クラリネット・コンクールJAPONの課題曲。「音取」は序章、前奏曲、「抄」は曲の意味。
2014年に日本で開催されるジャック・ランスロ国際クラリネット・コンクールJAPONの課題曲として作曲。「音取」は序章、前奏曲、「抄」は曲の意味。「音取」は、元来、神楽や雅楽、能楽などで、音調べを目的に用いられる作法であったが、これを西洋の「技法」と「楽器」で演奏する「日本の旋律」として作曲した。日本の古来の旋律を「精神的支柱」とし、「日本、アジアの音楽との接点」が意識されている。非拍節的な曲(閑拍子)と拍節的な曲(揚拍子)の対比による2曲からなり、アタッカで演奏される。
[曲目]
?T 閑拍子
?U 揚拍子
【著者紹介】
作曲:音楽一家の長男として1958年に生まれる。祖父にピアノ、作曲の手ほどきを受ける。東京藝術大学の修士作品作曲の過程で、『音楽は崇高な祈りである』との理念に至る。在学中より、父の影響でスタジオ録音、背景音楽の作編曲、マニュピュレータ、など多方面の音楽制作を経験しながら徐々に自己の音楽観を確立。管弦楽と合唱を音楽表現の中心として作曲してきた。毎日音楽コンクール入選、シルクロード管弦楽コンクール入賞。平成7年9月~12月平成七年度文化庁派遣藝術家在外特別研修員として、ドイツ・ベルリンに留学。D.シュネーベルと親交を持ち、P.エトウィッシュ、アンサンブルモデルン等のもとで、研修。ダルムシュタットにて、D.ステファニディスと共同研究。現在、千葉大学教授、東京藝術大学非常勤講師。学会活動では日本作曲家協議会理事、日ロ音楽家協会運営委員、日本現代音楽協会会員、日本とギリシャの現代音楽による国際交流委員会運営委員長。