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出版社内容情報
音楽とドラマの融合を図った画期的な作品。演奏事情に鑑み、第28番を第6曲、第29番を第7曲に独立させ、各々全曲を収載。
チャイコフスキーがはじめて手掛けたバレエ音楽。初演の不評など、作品自体は恵まれない運命をたどったが、踊り手のための伴奏の域を出なかったバレエ音楽に、ドラマトゥルギーを与え、脚本に沿った情景描写や登場人物の性格描写を書き分け、音楽とドラマの融合を図る画期的な作品となった。
組曲化については諸説あるが、作曲者自身が1882年、と比較的早い段階で、その意思をはっきり示した書簡が残されている。ただし、選曲についての考えが示された資料は発見されていない。そのため、ユルゲンソン社による組曲版が作曲者自身の選曲によるもの、とは言えないが、長くユルゲンソン版の選曲と曲順が組曲として親しまれてきたのは事実である。
今回のリニューアル版では、最近の演奏事情に鑑み、弊社B6旧版で「第4幕第28番と第29番冒頭26小節」を終曲としていたのを改め、第28番を組曲第6曲、第29番を同第7曲として独立させ、各々全曲を収載した。最近では、第28番を演奏せず、第29番が組曲第6曲として、全曲演奏されることも多い。
【著者紹介】
作曲家・国立音楽大学教授。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。池内友次郎、矢代秋雄、三善 晃、尾高惇忠各氏に師事。1975年よりパリ国立高等音楽院で音楽理論と作曲を、アンリ・シャラン、ジャン・クロード・アンリー、オリヴィエ・メシアン各氏に師事。第42回日本音楽コンクール作曲部門第1位受賞。第27回ヴィオッティー国際音楽コンクール作曲部門入賞ほか。1998年、サンクトペテルブルク音楽院オペラ・シンフォニー指揮科卒業。指揮を高階正光、ヴラジスラフ・チェルヌシェンコ、ユーリ・ガマレイ各氏に師事。