出版社内容情報
事故で早世した伝説のホルン奏者デニス・ブレインへの追悼曲(1957)。NHK交響楽団首席奏者・福川伸陽による充実の解説付き。
イギリスの伝説的なホルン奏者デニス・ブレインを悼んで1957年に作曲された作品。交通事故によって突然命を絶たれた若き才能の思い出に捧げられた本作は、ホルンの主要レパートリーのひとつに数えられる。デニス・ブレインと同様に、ソリストとしても八面六臂の活躍をみせるNHK交響楽団首席奏者・福川伸陽による解説は、作曲の背景から演奏の際の心構え、技術的な説明、アンサンブルの注意点まで多岐にわたる。豊富な演奏経験から溢れ出る丁寧なアドヴァイスは作品に取り組む際の心強い支えとなるであろう。
従来版楽譜の疑問点にも注釈を付した、美しく読みやすいスコアとパート譜のセット。フランス語の楽語には邦訳も付す。
プーランク エレジー FP175
【著者紹介】
これまでにホルンを丸山勉、田中正大、ブルーノ・シュナイダーの各氏に師事。2008年第77回日本音楽コンクール第1位受賞。2003年に日本フィルハーモニー交響楽団に入団。2006年、財団法人アフィニス文化財団の海外研修員としてイギリスで研鑽を積む。2013年よりNHK交響楽団首席ホルン奏者。現在、洗足学園音楽大学、フェリス女学院大学、昭和音楽大学の非常勤講師として、後進の指導にもあたっている。