出版社内容情報
もともと混声版だった??田の初期作品2曲と遺作の「福島の子守歌」計3曲を夫人が女声版に編曲。小品「くちなし」を加えた。
??田三郎の初期に作曲された「青森の子守歌」「山形の子守歌」に加え、遺作となった「福島の子守歌」でまとめられた「三つの子守歌」は、もともと混声のために作曲された。生前より女声版は計画されていたが2000年に逝去した。その亡き夫の良き協力者であった音楽家でもある留奈子夫人の手によって02年に編曲が完成。初演と同時に出版された。その後、自ら演奏したりするなかで編曲者・留奈子氏が、より歌いやすく充実させた編曲で部分改訂をほどこした新版を完成。改めての出版が企画され、同時にもう1曲、歌曲集『ひとりの対話』の終曲で、平明な旋律による心に響く歌として機会あるごとに愛唱されている小品「くちなし」を、直弟子で合唱指揮者として著名であり、??田作品の様々な編曲者として(特に男声編曲)良き理解者である須賀敬一氏が女声編曲したものを加えて1冊とした。(混声版はすでにこの形で2010年2月に出版)。初級~中級、おかあさんコーラスを中心に、??田合唱ファンに広くおすすめの作品集。昨年の東北大震災で犠牲になられた方々への哀悼も込めて3月に出版。
《三つの子守歌》
・福島の子守歌(遺作)
・青森の子守歌
・山形の子守歌
《くちなし》
【著者紹介】
作曲:武蔵野音楽大学師範科を経て東京音楽学校(現在の東京藝術大学)の本科作曲部を1939年に卒業、次いで同校研究科作曲部、同校聴講科指揮部で学んだ。