女声合唱とピアノのための「昨日の時計」

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  • サイズ A4判/ページ数 43p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784276552791
  • Cコード C1073

出版社内容情報

2010年7月14日「舫(もやい)の会」第10回演奏会において委嘱初演。
新川和江氏初期の同名詩集から編まれた5編の詩をテキストとする。

文語体の美しい韻律、アルカイックスマイルのような古風なロマンチズム漂う詩に寄り添う音楽は、難曲ぞろいの鈴木作品の中では、際立って平明な旋律・和声をもった楽想で、豊かな叙情を湛えている。
5つの唱「秋夕夢」「夜ふけの雨」「悲唱」「別後歎唱」「晩春秘唱」はそれぞれ自立した形質をもちながらも、全曲を通して流れる楽想の根底には共通した素地の感触が漂う。
組曲の構成には、無伴奏を含めたアンサンブル形式の交代や言葉と楽音の時間上の変化が試みられている。
他の鈴木作品と比較して技術的に易しく、おかあさんコーラスや中学合唱部にもおすすめ。

難易度:中級

曲目
「秋夕夢」(しゅうせきむ)
「夜ふけの雨」
「悲唱」
「別後歎唱」―そのまことかは知らず、風の便りに 君いまだわれを忘れ給わねときけば―
「晩春秘唱」―ちかひ―薔薇―夕ひばり―春ゆくらし―おもひで―

【著者紹介】
作曲家。1958年宮城県仙台市に生まれる。桐朋学園大学作曲科を経て同大学研究科を修了。三善晃氏に師事。第46回(室内楽)および第51回(管弦楽)日本音楽コンクールにおいて第1位、2位を受賞。
1984年、日本交響楽振興財団第7回作曲賞。
1985年及び1987年、西ドイツのハンバッハ賞国際作曲コンクール、管弦楽、室内楽両部門において、それぞれ1位を受賞。
以後、管弦楽作品がヨーロッパ各地で演奏、放送される。
1991年、村松賞受賞。2001年、宮城県芸術選奨。
日本作曲家協議会、同人アール・レスピラン等に所属。
桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。