出版社内容情報
東日本大震災で被災した福島県在住の詩人・和合亮一が震災の翌週から発信した詩に作曲者が注目。反響を呼んだ曲集の男声版。
2011年3月11日の東日本大震災で被災した福島県在住の詩人・和合亮一が震災の翌週から「ツイッター」で作品(自ら「詩の礫」と命名)の発信を続けて大きな話題になった。過酷な被災地の中で詩人が詩句を発し始めたことに気づいた作曲家・新実徳英が、自ら「つぶてソング」と名づけて「歌」の連作を始め、1「あなたはどこに」、2「フルサト」、3「放射能」、4「燃えあがろう」、5「許せるか、あなたは」、6「誰もいない福島」、7「なぜ生きる」、8「涙が泣いている」、9「失うことは悲しい」、10「夢があるなら」、11「街をかえせ」、12「重なり合う手と手」の全12曲の歌が一気に連作された。本曲集は、その中から初めの6曲を作曲者自身が男声合唱に編曲した合唱曲集である。歌も伴奏も易しく歌いやすいソング版と同様に、合唱版も誰にでも歌いやすい。幅広い世代、多くの人々に歌っていただき被災地にエールをおくりたい。
「あなたはどこに」
「フルサト」
「放射能」
「燃えあがろう」
「許せるか、あなたは」
「誰もいない福島」
【著者紹介】
詩:1968年福島市生まれ。福島大学教育学部卒。同大学院修了。詩人。高校の国語教師。1999年第一詩集『AFTER』で第4回中原中也賞、2006年第四詩集『地球頭脳詩篇』で第47回晩翠賞を受賞。2011年3月11日の東日本大震災で被災。翌週から「ツイッター」で作品(自ら「詩の礫」と命名)の発信を続け話題になる。6月には『詩ノ黙礼』新潮社、『詩の礫』徳間書店、『詩の邂逅』朝日新聞出版、として各社から相次いで出版された。