出版社内容情報
「生きる」ということの様々な面を語る詩4篇を歌詞に、明確な展開と独特の淡い色彩を印象づけるハーモニーで聴き手を惹き込む。
2009年、合唱団senza Nome(指揮=仁階堂孝)により委嘱、初演された無伴奏混声合唱作品。「生きる」ということの様々な側面を語る谷川俊太郎の詩4篇を歌詞として、オーソドックスな作法ながら、明確な展開と独特の淡い色彩を印象づけるハーモニーで聴き手を惹き込んでいく。「短絡的な人生讃歌ではなく、あなたや私、そして世界の人々を取り巻くたくさんの苦しみや困難と、その中で静かに輝く「生きるよろこび」とを表現できればと考えた。」(作曲者)
[曲目]
歌っていいですか
未来へ
さよならは仮のことば
生きる
【著者紹介】
詩:詩人。東京生れ。父は哲学者谷川徹三。豊多摩高校卒。1952年《二十億光年の孤独》で詩壇に登場。《櫂》《歴程》などに参加した。詩作にとどまらず、わらべうた、童話、歌詞、戯曲、エッセー、翻訳など、さまざまな領域を横断して活躍を続けている。いずれも極めて評価が高く、受賞作品多数。代表作に詩集《六十二のソネット》(1953年)、《落首九十九》(1972年)、訳詩集《マザーグースのうた》(1975年)など。