出版社内容情報
ソルフェージュ教材の代名詞である「コールユーブンゲン」に、対旋律を付けることで、新たな音楽的楽しみ方を提供する。
ソルフェージュ授業の教材として根強い需要がある『コールユーブンゲン』だが、その使われ方はほとんどがテンポ・音程・リズムを正確にとることに終始し、「つまらない」というイメージが強いのではないだろうか。本書は、そのコールユーブンゲンに対旋律をつけることにより、単旋律では味わえなかった和声感、リズム感、調性感、音楽形式などをつかむことができるようになり、何よりも2人で演奏することによって、「コールユーブゲンが楽しい!」と思えるようになってくる。対旋律は原曲の意図を損なわないように、またポリフォニーや和声学習の要素も考慮されて作られている。教師と生徒、生徒同士、また歌でも楽器でも、いろいろな組み合わせで演奏が可能。『コールユーブンゲン(全曲)』の中から、よく歌われる65曲を抜粋。本書は、『コールユーブンゲン』に新たな光を当て、単なる歌の学習曲にとどまらず、実は音楽的にも優れた教材であることを示している。
原曲番号:No.33a、No.33f、No.35a、No.37a、No.37b、No.39b、No.40、No.40b、No.40c、No.41a、No.41b、No.41c、No.43c、No.45a、No.45b、No.48c、No.48d、No.50d、No.50e、No.51c、No.51d、No.52a、No.53、No.54、No.55a、No.55b、No.56a、No.56b、No.57a、No.57b、No.58a、No.58b、No.59、No.61、No.62、No.63、No.65、No.66、No.67、No.68、No.69、No.70、No.71、No.76d、No.77d、No.78c、No.79c、No.80c、No.81c、No.82c、No.84c、No.85c
【著者紹介】
武蔵野音楽大学准教授(ソルフェージュ講座)。東京都立芸術高等学校音楽科(ピアノ専攻)卒業。武蔵野音楽大学器楽学科(ピアノ専攻)卒業。私学振興共済事業団在外研修員として、スイス・チューリヒ音楽院にて研鑽を積む。ピアノを山口幸子、ゲルハルト・ベルゲの両氏に、チェンバロを井上道子氏に師事。著書に『和声感を育む視唱<第1巻><発展編><総合編>』(共著)



