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出版社内容情報
ショパンのポロネーズの中でも特に有名な「英雄」のウィーン原典版シリーズでの登場。様々な版を参照した充実の解説付き。
ショパンのポロネーズには古きポーランドのもっとも高貴な伝統的感覚が具現化されていると言えるが、そのポロネーズ作品の中で頂点とも言えるショパンのポロネーズ第6番。作品40-1(イ長調)や作品44(嬰ヘ短調)と同様に、この作品53(変イ長調)も勝利を感じさせる「英雄的な」ポロネーズに属していて、作品26(嬰ハ短調、変ホ短調)のようなメランコリックなポロネーズ、作品40-2(ハ短調)のような悲劇的なポロネーズ、若い頃のセンティメンタルで華麗なポロネーズとは対照的なものである。本書では、ショパンのポロネーズ作品の位置づけを考察するとともに、「演奏のための覚え書」にて「テンポ」「トリルとアッポジャトゥーラ」「演奏のための資料としてのさまざまな解釈」などの項を設け、ショパンが弟子の楽譜に書き込んだ数多くのメモ、ドイツ初版、イギリス初版、フランス初版など各版を参考に、より詳細な演奏解釈がなされている。
ショパン 英雄ポロネーズ
演奏のための覚え書
【著者紹介】
東京藝術大学大学院音楽研究科音楽学専攻修士課程修了。ショパン研究家、千葉県市川市文化振興財団常務理事・アートディレクター。著書に『作曲家・人と作品 ショパン』(音楽之友社)、訳書に『ショパンの響き』(エーゲルディンゲル 著/小坂裕子 監訳/西久美子 訳/音楽之友社)などがある。