出版社内容情報
1982年に刊行した書籍の復刻新版。面白い話の数々を楽しみながら読んでいくと、自然にヴァイオリンに関する知識が身につく。
弊社から音楽選書の1冊として1982年に初版が刊行された書籍の復刻新版。名器をめぐる数々の興味深い話を通じて、その価格や音の秘密を解き明かそうと試みた本書は、初版から大変な好評をもって読者に迎えられた。このたびの復刻にあたり、旧版の表現の一部を改め、記述の誤りを訂正し、図版のうち数点を別のものに差し替えた。
ストラディヴァリの死後二百年祭が、彼の生地クレモナで行われた時のこと。市当局が「ストラディヴァリの名器展示会」への出品を全世界の蒐集家に呼びかけたところ、二千人もの申込者があった。ところが、それらの楽器を鑑定してみると意外な事実が判明した。さて、それは…といった面白いエピソードが満載。本書の特色は、そうしたエピソードに惹かれて読んでいくと、ヴァイオリンに関する知識が自然に身につく点にある。
ヴァイオリンを愛するすべての人にお勧め!
はじめに
ストラディヴァリの宝庫イギリス
名器ともなれば災難多し
掘り出し物でひと財産
愛称付き名器は由緒正しい
呪われた名器〈チェリーニ〉
関税は演奏旅行の大敵
ヴァイオリンはインフレに強い
涙に濡れたアマティ
にせ物作りの名人たち
レッテルはあてにならない
ストラディヴァリの秘密
奏き込めばいい音が出るか
ヴァイオリンは湿度計
ストラディヴァリの値段は有名税
高いピッチは寿命を縮める
あとがき
新版にさいして
【著者紹介】
1943年、東京大学文学部独文科卒業。現在東京学芸大学名誉教授。〔著書〕『ヴァイオリンの魅力と謎』(音楽之友社)〔訳書〕『ドイツ・リート名詩百選』、フレッシュ『ヴァイオリンの演奏の技法』(上・下)、ファルガ『ヴァイオリンの名器』『小説パガニーニ』、ゼーリング『最新ヴァイオリン教本』(全7巻)(以上、音楽之友社)、W.ミュラー『ヴァイオリン演奏の実際』(国立音楽大学出版部)ほか。
内容説明
楽器の呪いで人が死ぬ?数々の興味深いエピソードを交え、ヴァイオリンの名器に秘められた謎に迫る。
目次
ストラディヴァリの宝庫イギリス
名器ともなれば災難多し
掘り出し物でひと財産
愛称付き名器は由緒正しい
呪われた名器“チェリーニ”
関税は演奏旅行の大敵
ヴァイオリンはインフレに強い
涙に濡れたアマティ
にせ物作りの名人たち
レッテルはあてにならない
ストラディヴァリの秘密
奏き込めばいい音が出るか
ヴァイオリンは湿度計
ストラディヴァリの値段は有名税
高いピッチは寿命を縮める
著者等紹介
佐々木庸一[ササキヨウイチ]
1943年、東京大学文学部独文科卒業。現在、東京学芸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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