内容説明
ジョン・コルトレーンがフリー・ジャズの荒海に力尽きたとき、ジャズもまた死んだのだろうか?―従来の進歩史観を捨て、諸サイクルの交替の歴史としてジャズ史を読み直すとともに、常に20世紀アメリカ社会とともにあったジャズの真実をあますところなく描く。
目次
1 誕生―黒人文化とヨーロッパ音楽の出会い
2 エンターテインメントを超えて―スイングの時代
3 西洋モダニズムの受容と革新―バップの時代
4 予言者マイルス・デイヴィス―クール、ハード・バップ、ファンキー
5 ジャズは死んだか―モード・ジャズとフリー・ジャズ
6 進化と再生のはざまで―フリー以後の混沌とフュージョン時代
7 新しいサイクルの始まり―ジャズのポスト・モダンと伝統の再生