内容説明
政治学者矢野暢が、社会科学者としての洗練されたポストモダン的知性と、豊富な聴体験を通して培われた感性とで描く、空前の20世紀音楽論。自分が生きた時代の歴史的状況や人間的苦悩に深くこだわりながら〈同時代史〉として現代音楽を語る異色のモノローグ。
目次
序章 同時代性の論理
1 20世紀音楽の構図(ブレーズの創造的孤立;リゲティの「雲」と「時計」;マルティヌーの帰巣本能;ベリオの〈声〉の芸術;ルトワフスキの政治的芸術;ユン・イサンの「両洋性」;ライクの客観主義;ウェッバーの「転回」;ツェムリンスキーの「仮面」;ティペットの「音楽言語」;シュニトケの「多様式主義」;エストニアの作曲家たち)
2 現代音楽の諸様相(体制論の時代;伝統と革新;カリスマ性の終焉;日本の現代音楽;アジアへの視点;制度としての音楽―非西欧世界への視点)
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