内容説明
スカ、ロック・ステディからレゲエへ、そしてダブ、DJ、ダンスホール―世界のポップスを変えたキングストン発ジャマイカ音楽の正体!主要ディスク・ガイド付き。
目次
第1章 ジャマイカとはどんな国か
第2章 クミナとラスタファリアニズム
第3章 メントとカリプソ―出遅れたジャマイカ音楽
第4章 スカの誕生
第5章 ロック・ステディ登場
第6章 レゲエの完成
第7章 ボブ・マーリーとウェイラーズ
第8章 サウンド・システムとDJ
第9章 ダブ―新しい可能性の世界へ
第10章 ブル・ドラムとナイヤビンギ
第11章 ルーツ・レゲエからダンスホールへ
第12章 UKレゲエ
著者等紹介
牧野直也[マキノナオヤ]
1952年、東京生まれ。和光大学専攻科卒業。専門は鎌倉期の仏教思想および中国訳経史研究。1985年に編集プロダクションを設立、事典・辞書・年表などの執筆と編集に携わる。コピー・ライターとして雑誌編集にも関わる一方、自己のレーベルとバンド「ダブ・メッセンジャーズ」を立ち上げ活動。1998年3月から2000年7月まで、アイルランドを皮切りに、中米、カリブ海、南米、アフリカ、インドなど、音楽の源郷を訪ねて世界一周の旅を敢行。帰国後、音楽研究の執筆活動に入る
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感想・レビュー
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showgunn
5
まさしく「レゲエ入門」のタイトルに相応しく、ジャマイカの歴史からラスタファリアニズムの誕生までを記した後、ジャマイカの音楽がスカ→ロックステディ→レゲエとどのように変遷していったのか、リズムの変化を中心に解説してくれていて、実にわかりやすい。 ボブ・マーリーのどこが優れていて、何故世界レベルで受け入れられるようになったかについてもこの本を読んで初めてよくわかった。 ディスクガイドではなかなかこうはいかない、けどディスクガイドの部分をもう少し増やしてほしかったかな、という気も。2016/04/08
hirayama46
4
はじめての牧野直也。リズムパターンの説明が子細に行われており、レゲエにとってリズムという要素の重要さがわかりました。ディスクレビュー本というわけではないので、これ一冊で必聴盤が網羅できる……という感じではありませんが、歴史も含めて入門書として楽しめました。いままで全然聞いておりませんでしたが、ダブというジャンルは面白そうですね。今度聞いてみよう。2019/03/16
nizimasu
2
まさに碩学の書。レゲエという音楽の複雑怪奇な側面を極東の予備知識がない読者にもわかるようにかいせつしていてこれだけでもすごい。しかもリズムパターンの変容で、スカ、ロックステディ、レゲエまで網羅して、ダブにUKレゲエまでこの本をレゲエに関しては、常備しておきたい本2012/11/14
もかちゃんさん
0
これは面白い!レゲエ音楽が成立する過程が詳細に語られていて、時系列的に(例外もあります)に俯瞰できるのが分かりやすかったです。また、この本は、リファレンスとなる楽曲を逐一挙げていますが、YouTubeなどで音源を聴いたり、DTMでリディム等を再現したり、音とともに読むと効果倍増、合わせ技一本という感じです。 近年のヒップホップ系、レゲトン系についてはノータッチになっています。ショーン・ポールは名前すら出てきません。また、スカ~ロックステディの解説は詳細ですが、そこから派生した2トーンなども扱っていません2012/09/04
ゴミ
0
レゲエを音楽、国柄を巧く加味しながら解説。ダブの項目やロック・ステディの記述は必見。2012/05/21