出版社内容情報
強烈な個性を持つカリスマ吹奏楽指導者として知られている藤重佳久氏が、43年間の指導のなかで培ってきた、バンドが生き生きと元気になるエッセンスを、34の短い言葉と、その言葉についての真意を文章で綴った内容。
島根県の「山陰中央新報」に連載された「がっつりブラス!/藤重佳久の音楽談義」の記事をもとに、大幅な改訂をし再編集したもの。
著者からのメッセージ
「本書は私が普段の指導のなかで、子どもたちに投げかけているちょっとした言葉や、指導者として大切にしていることをまとめたものです。私は子どもに、投げかけた言葉をよく複唱させています。なぜなら言葉には『言霊』があり、口にした言葉通りの結果が表れると思うからです。自分が発する言葉を最初に認識するのは自分自身です。それはその人の心に大きな影響を与えます」
内容説明
吹奏楽界の奇才が、長年の経験のなかで培った指導者としての心得を、この1冊に凝縮!!
目次
第1章 バンドや部員が上達するために(時間を有効に使うため型通りの基礎練習はやらなくてよい;楽しく曲を練習するなかで必要なものは何か?を考える ほか)
第2章 コンクールなどの大会に向けて(どうする?コンクールの課題曲「これが好き!」と思えるものを;どうする?コンクールの自由曲バンドの魅力を12分間のドラマに ほか)
第3章 コンサートに学ぶ(コンサートの醍醐味は音楽の喜びを聴衆と共有することにある;聴衆の層に合わせてプログラムを上手く組み合わせる ほか)
第4章 指導者として大切にしたいこと(指導者に一番必要なものそれは「観察眼」と「情熱」だ;指導者からの“ダメ出し”は奏者の人間性までを否定していない ほか)
付録 これまで大切にしてきた『65の言葉』
著者等紹介
藤重佳久[フジシゲヨシヒサ]
福岡県久留米市に生まれる。中学・高校で吹奏楽活動を行う。武蔵野音楽大学でホルンを田中正大、フーベルト・ブラーデル、大野良雄各氏に師事。在学中より、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団団員として活躍。1980年より精華女子高等学校音楽科教諭に就任。その後、活水中学校・高等学校吹奏楽部音楽監督を経て、島根県立大学客員教授、大村市音楽指導官、浜田市音楽定住コーディネーター、鎮西学院大学音楽指導監、石見音楽文化振興会吹奏楽研究推進室室長などを務める。これまでに吹奏楽部顧問として、全日本吹奏楽コンクールに21回出場のうち金賞を10回受賞。全日本マーチングコンテストに19回出場のうち金賞を18回受賞。1999年、マーチングショーバンド世界大会でワールドチャンピオンを獲得。2006年、アメリカでのローズパレードに出場し総合優勝。同年のマーチングショーバンド世界大会のパレード部門でワールドチャンピオンを獲得。2008年度に福岡県私立学校教育功労者、2009年度に文部科学大臣優秀教員の表彰を受ける。音楽を通した人間教育を大切に、情熱溢れる指導を展開する。2023年4月より京都両洋高等学校吹奏楽部音楽監督(ミュージックマイスター)に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- Pen 2020年 11/15号 Pen