内容説明
この法則で読譜と移調はすべて解決。現在と過去の両方から読譜法を検証する。
目次
第1部 〈移動ド〉のはなし―階名を用いた読譜と音楽理論の一例(「移動ド」と「固定ド」をめぐって;音楽の音の姓名としての「音名」と「階名」;音名の読み取り方;階名の読み取り方;階名の異同こそが決定的!;ディアトニック音階とその移調音階としての「均」;「移調」を演奏をめぐって)
第2部 ギャマットあるいは音階―ヨーロッパの中世・ルネサンスにおける「音楽の基礎」(シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』に垣間みる当時の音楽教育;モーリの教則本をひらいて;clefとはなにか;はじめて実際の読譜と取り組む;一つのデドゥクツィオをこえて;標準的ギャマットをこえて;旋律が跳躍的進行する場合の階名唱)
補遺(「固定ド」の発生史概要;ゼバルト・ハイデンによるヘクサコルド式階名法の規則)