内容説明
クライヴ・バーカー、ジョイス・キャロル・オーツ、ローレンス・ブロック、デイヴィッド・マレル、グリール・マーカス、ルー・リードなど、アメリカ文学界・音楽界を代表する20人が“キング”に奉げた小説・評論集。「伝説」の中から、真実のエルヴィスが浮かび上がる。
目次
エルヴィスは生きている(リン・バレット)
泥棒はグレースランドに侵入する(ローレンス・ブロック)
靴屋さんの物語(ルイス・シャイナー)
エルヴィス原論(デイヴィッド・マレル)
エルヴィスは死んだ。なぜおまえは生きている?(ジョイス・キャロル・オーツ)
傷もの(ルー・リード)
映画評『ジス・イズ・エルヴィス』(ロジャー・エバート)
書評『エルヴィス』(マーティン・エイミス)
コレクターズ・アイテム(J.S.ラッセル)
忘れ得ぬ人(グリール・マーカス)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すけきよ
2
エルヴィスは、養老院でミイラ男と戦った人、くらいの認識しかないんだけど、執筆者の豪華で着手。『ビートルズ・ファンタジー』はストーリーがかなり音楽と直結していたため、曲名だけだとさっぱりな人間にとっては、イマイチ楽しめなかったんだけど、エルヴィス・プレスリーは完全にイコン化していて、その存在だけで話になっちゃうんだよね。実際の活動は見たことないんで、ここまでカルチャーに食い込んでいるという理由がわからないけど、生きていようが死んでいようが、その偶像としての凄さは何となく理解できた。収録作品はコメント欄に。2009/05/18
ヴィオラ
0
正直プレスリーの事は良く知りません。それこそ「死んだはずなのに、いまだにアチコチで目撃される人」という認識(^_^;) でも大丈夫。知識が少なくても(ゾンビだったり小人だったり)かなり楽しめました。なかなか良いアンソロジー。「エルヴィス対ゴジラ」なんてタイトルの作品も…(^_^;)「当時の東宝ならやりかねん」とか思ったりもしますが…。言っても、たかが一人のミュージシャンが何故ここまで?とも思いますが、クライヴ・バーカー、ナンシー・A・コリンズあたりの作品を読むと、アメリカならではの理由が何となく解る気もし2011/06/21